オスの隣に並べたい!カブトムシ♀のライブ標本へ挑戦

すでに作ったカブトムシ♂のライブ標本の隣に、メスも並べたい!
そんな思いから、今回はカブトムシのメス(♀)のライブ標本作製に挑戦しました!
この記事は、カブトムシのメス(♀)のライブ標本作製記録です。
ライブ標本とは?
ライブ標本とは、従来のピンと脚を伸ばした平面的な標本とは違い、「昆虫が今にも動き出しそうな自然界のポーズ」を再現した標本のことです。

(※詳しい道具や基本の作り方は、メイン記事の【初心者向け】薬品不用な昆虫標本の作り方!子どもの自由研究にもをご覧ください!)
使用する道具
今回使った道具はこちらです。
- タッパー:標本を乾燥・保管するために使います(大きめのサイズが便利)。
- ピンセット:昆虫の細かな脚や触角を摘まんで調整します。
- 発泡スチロール:カブトムシの体を乗せる「土台(台座)」として使います(100均のものでOK)。
- 虫ピン(または志賀昆虫針など):脚や翅を挟んで固定するために大量に使います。
- 爪楊枝:発泡スチロールの台座が動かないように固定します。
- 両面テープ:台座をタッパーの底にしっかり貼り付けるために使います。
- 洗濯ネット:乾燥中にハエなどの害虫が侵入するのを防ぎます。
- 乾燥剤(シリカゲル):タッパー内の湿気を取り除き、カビを防いでじっくり乾燥させます。
有頭シガ昆虫針 3号 100本入り 志賀昆虫 標本針 標本用品 昆虫 夏休み 自由研究 価格:792円 |
アネックス ANEX 207 18−8ステンレスピンセット 先丸鷲型120mm 207 兼古製作所 金物 KANEKO ハンドツール 価格:1215円 |
挑戦するポーズ:「開翅ポーズ」
今回は、今にも飛び立ちそうな、躍動感のある瞬間「開翅ポーズ」を再現するのが目標です。

先に作成したオスは「大空を飛んでいるポーズ」をイメージして作りました。今回は、そのオスの隣にメスを並べて、同じひとつのケース「ミノルキューブ(Lロング)」の中にぴったり収まるようにレイアウトしていく計画です。
コレクション ディスプレイ フィギュア 人形 ケース ミノルキューブ Lロング クリア×クリア W97×H97×D162mm 1個 価格:1390円 |
自然解凍

冷凍保存していたカブトムシを「解凍」します。
1時間ほど「自然解凍」すると関節が柔らかくなので、無理に動かさずに待ちます。
今回は1時間半ほど待ってから作業に取り掛かりました。
関節ほぐし

顎(あご)や脚を動かしてみて動きが固い場合は、軽い力で少しずつほぐしていきます。無理に引っ張ると取れてしまうので、ゆっくり動かすのがコツです。
触覚も調整が必要な場合は、ピンセットなどで動かしておきます。
羽を広げる(開翅)

外側の翅(鞘翅:しょうし)を「パキッ」と音がするまで開けます。

最初は怖いですが、ピンセットを隙間に優しく滑り込ませれば大丈夫です!
なかなか開かない場合があります。力加減が難しいですが、先が平たいピンセットなどを隙間に優しく入れて翅(鞘翅:しょうし)を持ち上げる様にして開けます。
内側の翅(後翅:こうし)はとても柔らかいため、この段階で無理に広げる必要はありません。
上半身を乗せる台座を作り
カブトムシの体を持ち上げ、力強く踏ん張っている姿勢にするため、上半身を乗せる台座を作ります。

台座: 発泡スチロールをカブトムシのサイズに合わせて切り、爪楊枝やクリップで動かないようにしっかり固定します。
ポイント: 今回は体に針を刺さないため、この台座の高さや角度がそのままポーズの決め手になります。微調整しながらセットします。
展足(てんそく)
「体の大きい部位から順番に」固定

頭とお尻の位置をしっかり固定したら、脚のポージング(展足)に入ります。今回は前足から順番に姿勢を整えていきます。

台座を踏みしめて、体をグッと持ち上げるような力強い角度を意識してピンで挟んでいきます。

前足のバランスを見ながら、全体の体重を支えるように自然な位置へと誘導します。
翅の固定
脚のポージングが整ったら、「翅の固定」に入ります。

外側の翅(鞘翅)の固定: あらかじめ開けておいた外側の翅をしっかり左右に広げます。翅の内側に虫ピンの持ち手(頭の部分)を潜り込ませ、下から支えるようにして角度をキープします。

内側の翅(後翅)の展開: 内側の透明な翅をピンセットで優しく引き出し、ピンと伸ばします。非常に破れやすいので、焦らず少しずつ広げるのがポイントです。

紙で挟んでホールド: イメージ通りの位置に翅が来たら、小さく二つに折った紙で翅を優しく挟み込みます。その紙をクリップやピンで台座に固定することで、翅に傷をつけずに美しい形を保てます。

最後に、全体を様々な角度から眺めて左右のバランスを微調整したら、展足・展翅の作業は完了です。
乾燥

展足と展翅の作業がすべて完了したら、あとはじっくりと乾燥させる期間に入ります。
乾燥のセッティング: 大きなタッパーの底に両面テープを貼り付け、標本を固定した発泡スチロールの台座を貼り付けて、動かないようにしっかり固定しました。

今回の乾燥期間: まずはベランダで1ヶ月ほど乾燥させたあと、乾燥剤を入れたタッパーに移し、暗所で3ヶ月(色々忙しく放置してしまったのですが…!)じっくりと乾燥させました。

虫ピンを抜く
しっかり乾燥が終わったら、いよいよ固定していたピン(虫ピン)を抜く作業です。

せっかく整えた脚や翅が破損してしまわないように慎重に引き抜いていきます。

翅を挟んでいた紙も慎重に取り外します。

仕上がりはこんな感じになりました!
脚の角度とか配置が若干イマイチですが…翅は良い感じです。
まとめ:完成
オスの隣にメスを並べてみる

先に作製しておいたオスの隣に、今回仕上げたメスを並べて「ミノルキューブ(Lロング)」にセットします。
メスは固定せずに、そっと置くだけにしました。こう見るとオスの身体を支えているコルクが目立ちます。今後改良したい点です。
ケースの中に2匹が並んだ姿は本当にカッコイイ!

今回はカブトムシ(♀)の「開翅ポーズ」に挑戦しました。
たくさんのピンを駆使してパーツごとホールドしていくことは根気がいる作業ですが、なんとか躍動感のあるポーズを作ることができました。
ぜひ皆さんも世界に一つだけのライブ標本を作ってみてください!



コメント