
ぱぱちゃこです!
このブログでは”パパママに役立つ”カブトムシ・クワガタ飼育情報をまとめています。

カブトムシを卵から育ててみたい!

意外と簡単に出来るよ!

カブトムシに卵を産ませ、成虫まで育てるのはカブトムシ飼育の醍醐味です!
やってみたら意外と簡単で楽しい!!
今回は、”簡単にカブトムシに卵を産ませる方法”を紹介します。

手順通り進めてもらえば、
2週間ぐらいで産んでくれるはず…!

産卵までの流れ
オス、メスのペアを産卵に適した環境で飼育すれば、基本的にメスは卵を産んでくれます。
大雑把な産卵までの流れはこんな感じです。
- ステップ①オス、メスを交尾させる
- ステップ②飼育ケース内を産卵に適した環境にする
- ステップ③お世話しながら卵を産むまで見守る
それぞれのステップは難しくないので、子どもと一緒に楽しく取り組めます。
①オス、メスを交尾させる
交尾は成熟してから
成体(蛹から羽化した状態)になってから、2~3週間過ぎた成熟したペアを用意しましょう。
成虫になって間もない個体は、まだ産卵に適していません。

昆虫ゼリーをモリモリ食べ始めて、2週間以上経過していれば成熟してると考えて良いと思います。
交尾のさせ方
・同じ飼育ケースで2日ほどペアで飼う
・メスの背中の上にオスを乗せる
成熟したオスとメスなら、一緒の飼育ケースで飼うことで自然に交尾します。
期間は2日もあれば充分です。
積極的な交尾のさせ方としては、メスの背中の上にオスを乗せる方法があります。
その際、体勢を安定させるために、木のエサ皿に乗せる等してあげましょう。

交尾が終われば自然に離れていくので、無理に引き離す必要はありません。

なお、自然の中で捕まえたメスであれば交尾済みの可能性が高いので、オスと同居しなくても産卵します。
②飼育ケース内を産卵に適した環境にする
メスに卵を産んでもらえるように、飼育ケース内の環境を整えます。
産卵しやすいように人工的に環境を整えた飼育ケースを「産卵セット」、またそれを作る事を「産卵セットを組む」と言います。
必要な物
1.飼育容器
- 飼育ケースが大きいのを準備
- 発酵マットにコバエが寄るため、不用な窓やスリットがないタイプがオススメ
飼育容器が小さいとメスは卵を産みません!
コバエシャッター 小 (230×153×173mm) 以上の大きさがおススメです。

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100均の小さい虫カゴでは
なかなか産んでくれませんでした…
コバエ対策された容器がおススメ
ケースの中にコバエが入って来て繁殖しない様に、不用な窓やスリットがないタイプがオススメです。
100均の大型タッパーやホームセンターに売ってるコンテナボックスに、小さい空気穴を開けて飼育ケースにしている方もいます。

2.発酵マット(カブトムシ幼虫育成マット)
メスは発酵マット(カブトムシ幼虫育成マット)に卵を産みます。
発酵マットは最低10cm以上の厚さになるように敷きます。飼育容器に合わせた容量を用意しましょう。

マットは成虫管理用と幼虫飼育用があるから注意!
色んな種類があってどれが良いのか迷うかと思いますが、特にこだわりが無ければ幼虫飼育用であればどれでも構いません。
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3.大きい洗濯ネット
発酵マットをガス抜きする時に使います。
発酵マットがスッポリ入る大きさの物が必要です。

4.昆虫ゼリー
産卵は体力が必要なので、栄養価の高い昆虫ゼリーを食べさせてあげましょう。

「たくさん卵を産ませたい!」「大きく育てたい!」等のこだわりが無ければ、100均の安価なものでも産んでくれます!
おすすめはプロゼリーです(少し割高です)。
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5.転倒防止材

樹皮や木片など、カブトムシがひっくり返った時に掴めるものを入れましょう。
木の枝、樹皮、葉っぱ、ウッドチップ、水苔、エサ皿…転倒防止材になるものは色々とあります。割りばしでも代用できます。
公園で拾ってきた木でも大丈夫ですが、処理(熱湯をかけて天日干し等)してから使わないとダニが湧く事があるので注意して下さい
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6.水

発酵マットを加水するのに使います。
”産卵セット”の組み方
- ステップ①発酵マットのガス抜きする
※(数日の時間が必要)
- ステップ②発酵マットを適度に加水する
- ステップ③飼育容器に発酵マットを入れる
- ステップ④転倒防止材&ゼリー設置
ステップ① 発酵マットのガス抜きする
ガス抜きとは、発酵マットからガスを抜く作業の事です。
発酵マットの再発酵による発熱や悪臭を防ぎます。
やり方は、発酵マットの封を開けて2~3日外に放置します。
「酸っぱい匂い」がしなくなったらガス抜き完成です(臭いは完全に無くならない場合もあります)。
その際、発酵マットを洗濯ネットに入れておくとコバエから守る事が出来ます。

ステップ② 発酵マットを適度に加水する
ガス抜きした発酵マットに水を少しずつ加えて、均一になるまで混ぜます。
水分量の目安は、マットを軽く握って団子を作り10cmほど上に投げて優しくキャッチしても崩れないぐらいです。

マットを手で握った時に、水がにじみ出てきたら水分量が多いです。
発酵マットは大きなコンテナや、タライに入れると作業が楽ですが、使用する飼育容器の中で行っても問題ありません。
大きいビニール袋があれば、袋の上から手で揉んで混ぜ合わせる事も出来ます。

ちゃんと出来てるかわかんない…

パッサパサとかビッチャビチャじゃなければ大丈夫!
ステップ③ 発酵マットを飼育ケースに入れる
飼育ケースに発酵マットを入れましょう。
押し固める必要はありません。

発酵マットは10cm以上の厚さになるように敷きましょう。

ステップ④ 転倒防止材&ゼリー設置
木の枝や皮、ハスクチップ、水苔、エサ皿、割り箸…カブトムシが転んだ時に掴まれるものを入れます。
掴まるものがないと、起き上がるのに体力を消費してしまいます。

産卵には体力が必要なので、ゼリーは切らさない様に多めに入れます。
1匹あたり1日1個以上が目安です。

これで「産卵セット」の完成です!
③お世話しながら卵を産むまで見守る
「産卵セット」を組んだら、交尾済みのメスを入れます。
昆虫ゼリーを切らさない様に、また乾燥に気を付けながら見守ります。
発酵マットの表面が乾いてきたら霧吹きなどで加湿します。
卵を産ませるコツ

- 産卵セットはメス1匹だけにする
- 飼育ケースを置く場所は直射日光を避ける
- 静かで通気性が良い場所へ
- エサ切れ、乾燥に注意
産卵に集中させるためにメスだけにするのがオススメです。オスメス共同飼育でも産んでくれますが、ケンカしたり、オスがメスを追いかけまわしたりするので出来る限り分けた方が良いです。
飼育ケースを置く場所は、直射日光を避けて下さい。
静かで通気性が良い20~25℃の場所が理想ですが、そこまで神経質に管理しなくても産んでくれるはずです。
産卵の確認方法
卵を産んでいるかどうかは、産卵セットの発酵マットを取り出して、中を取り出して見てみるしか方法はありません。
飼育容器の側面や底で産んでくれていれば、外から確認できますが、発酵マット内部で産んでいる場合もあります。

産卵セットから卵を取り出すことを、”産卵セットの割り出し”といいます。
産卵数を調整する方法
あまり多く産卵させると飼育が大変になります!

「来年の飼育用に数匹だけ産んでもらおう!」と思ってたら、「気が付いたら飼えないぐらい生まれてた!」とならない様に注意が必要です。
調整する方法としては、
産卵セットでメスを飼い始めてから1週間で割り出す
早ければ1週間ほどで産卵する可能性があります。割り出してみて確保したい数に足りなければ、もう一度産卵セットを組み直し、また数日ごとに様子を見ます。
発酵マットは再利用しても問題ありません。
発酵マットを薄く敷く
発酵マットの厚さを10cmにしましょう。発酵マットを敷く厚みを薄くする事で産卵数を抑える事が出来ます。

産卵に適した場所じゃないと産まなくなるのね。
欲しい数が確保出来たら、別の飼育容器を用意してキッチンペーパーや水苔を使って、メスが卵を産まない環境で飼育しましょう。
まとめ
ポイントを押さえれば、カブトムシに卵を産ませるのは簡単です!
カブトムシに卵を産ませるポイント
・成熟したカブトムシのペアを用意する
・幼虫育成用の発酵マットを使う
・飼育容器は直射日光を避け静かで涼しい場所に置く
・産ませ過ぎには注意!

2024年、2025年はこんな感じでした!
2024年
使用発酵マット | ケースサイズ | 飼育形態 | セット期間 | 採取数 |
5.0L | W 200mm ×D 349mm ×H 181mm | オス、メス 同居 | 7月9日 ~8月3日 (28日間) | 卵、幼虫 計32匹 |
2025年
使用発酵マット | ケースサイズ | 飼育形態 | セット期間 | 採取数 |
3.8L | W 200mm ×D 349mm ×H 181mm | メスのみ | 7月15日 ~7月27日 (13日間) | 卵 24匹 |
みなさんもぜひチャレンジしてみて下さい!
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